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『穢翼のユースティア』の感想

この感想は少しばかり長いです

 発表されてから楽しみにしていたオーガスト3年振りの完全新作
『穢翼のユースティア』
を先日ついに攻略しました。
作り込まれた世界観、重厚なストーリー、
その果てに迎える感動的なラストに泣きました。
でもその涙は純粋に感動だけによるものではありませんでした。
まさか楽しみにしていた作品が、
『ef』を思い起こさせるトラウマゲーになるとは思いもよらず、
結構衝撃が大きかったです。
もちろん感動の泣きゲーであることは間違いありませんが。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。
<シナリオ>
 シナリオの話に入る前に、
まずはこの作品の世界についての説明から。
“大地が混沌に覆われた時に聖女の祈りで空に浮上し浮遊した都市が
 「ノーヴァス・アイテル」で本作の舞台となる場所です。
 この都市は元々貴族の住まう上層と庶民の住む下層に分かれていましたが、
 十数年前に起きた大崩落で下層の一部が下界(混沌の大地)へ落ち、
 一部が地盤沈下しました、その時に生まれた第三の層が「牢獄」です。
 主人公カイムはそこで生活していて物語もそこから始まります。”
 
 最初本作のシナリオ構成は、
プロローグ→各ヒロインメインのシナリオ→個別ヒロインシナリオ→個別エンド
の順に進むのかと思っていましたが、
実は『G線上の魔王』と同じ主軸シナリオに枝葉のように個別シナリオがある形式でした。
つまり各ヒロインがメインのシナリオに進んだ時に、
そのヒロインを選択すればその時点で分岐してそのヒロインの個別エンドへ、
スルーすれば真のエンディングへ至るというものです。
この形をとることで、
個別ルートに入らなくても各ヒロインのシナリオを楽しむことができて、
それぞれ一区切りのエピソードとなっているのでテンポよく物語は進み、
段々と世界の秘密へ迫っていく謎が解けていく面白さがあり、
プレイ後の満足度・感動は一入のものがあります。
 ただ主軸シナリオの脇道のようにヒロインの個別エンドが用意されているために、
真エンドのティア以外は本編のオマケのような、
ただ付け足しただけという物足りなさがあるかもしれません。
でもイチャラブ要素はおまけシナリオで補足されているので、
従来のオーガスト作品と同様に充実しています。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。 
<キャラクター>
 それぞれのキャラが使命・運命・生まれ・立場など、
何がしか背負っているものがあって生きてきたドラマがあり、
そうやって人間をしっかり描いているからこそストーリーに深みが増している。
ヒロインもみんな個性的で魅力的で、
フィーナや瑛里華のようなカリスマ性もオーラもないけど、
凛々しくまっすぐなフィオネがヒロインの中では一番好きかな。
でも存在感が際立っているのは、
暗い雰囲気と緊張感がある世界で、
頭のゆるそうな表情と気の抜けた声で緩衝材となって、
癒しを与えるティアだろう。
もちろん彼女にもいろいろ抱えているものはあるんだけど、
それなりの地位や立場にいて、
はっきり力強くものを言う女性キャラが多い中で、
彼女の異質さが目立っていて、
流石はメインヒロインといったところなんでしょうか。
ティアのようなのほほんとしたキャラがいてよかった。
 ただここまでいろいろ書いてきましたが、
実は一番好きになったキャラはヒロインの誰でもなく、
サブキャラでルキウス卿の副官であるシスティナなのでした。
彼女はカイムとルキウスの橋渡し的役割を務めていて、
ヒロインの次か同じくらい二人っきりになるシチュの多いキャラなのに、
カイムに対して事務的で固い声と表情をばかり見せて、
ときどき柔らかい表情もしてくれたり、
ルキウスを使ってからかうとあたふたした表情してくれたり、
「雨の日の友」の時の怒った声もよかったけど、
結局最後までデレてはくれなかった。
でもその代りルキウス卿の前では可愛い素の表情を見せていて、
ティアやエリスにフィオネなどヒロインは大体家事ができるのに対して、
分かり易く苦手っぷりを発揮してくれたのはシスティナぐらいだ。
お茶を入れれば濃すぎたり薄すぎたり、
焼き菓子を作れば焼きすぎたり、
やり慣れてないのに主のために頑張るのがまた可愛かった。
基本してくれても微笑ぐらいの彼女だけど、
ルキウスの前だと照れたり、
一度だけ少女のような可愛い笑顔もしたりしてた。
しかし気に入っているとはいってもサブですから、
何度もピンチになるシーンがあって冷や冷やさせられました。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。
<音楽>
 BGMの大事さがよくわかる作品で、
“あーこの音楽が流れるとシリアスかなー”とドキドキしたり、
“これなら大丈夫かなー”と落ち着いたり、
美麗なグラフィックとBGMが場の空気・雰囲気を作っていて、
音を聞いただけでイメージが湧いてくる。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。
<声優>
 女性陣の中ではティアの中の人、
森保しほさんが印象深かった。
彼女のゆるく気の抜けた明るい声にはかなりの癒しと中和作用があった。
でもより際立っていたのは男性声優さんたち、
ボスキャラに親友キャラなど重要な役どころが多かったので見せ場が多く、
熱い場面がいろいろあって、
本作で印象に残っているシーンも大体男性キャラのところだし。
あとは主張し過ぎずクールで格好いい主人公ボイスもよかった。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。
<おわりに>
 新作がこれまで人気だった学園ものとはガラリと雰囲気を変えた、
異世界ファンタジーものだと分かった時は心配もしましたが、
思いのほか良いファンタジー作品になっていてよかったです。
オーガストはこういうのも作れるんだーと驚かされた一方で、
やっぱり学園ものを作って欲しいと思う。
シナリオ重視ならば最高にいい形なんだけど、
キャラ重視ならちょっと物足りない。
次回作ではシナリオでもキャラでも、
満足できるものだといいなー。

もっとご都合主義なラストでもよかったと思うけどなー。
『穢翼のユースティア』は2011年4月28日発売予定です。

↓後味の悪かったラストについて(ネタバレ!!)

 


大分思考を垂れ流してますが、
  こうでもしてシスティナさんが死んだ意味を考え解釈しないと、
  どうして心の整理ができなくて。


 結局カイムに選択をさせたかったんだろうな、
都市の人すべての命より愛をね。
ティアを救うことが重要だったのではなく、
ティアを選ぶことにこそ意味があったんじゃないかな。
 システィナはティアとの対比のための存在だったのかな、
母の言葉、生きる意味とか正しさに囚われ、
個としてのアイムを捨て政治家ルキウスとして正しき道を、
どれだけの人が犠牲になろうが最後は正しいと認めてくれる都市を救う選択をし、
言い訳としか思えない考えで愛する者を死地へ追いやった兄ルキウスと、
たとえその選択で世界が滅んだとしても、
最後は愛する女と共にいることを選んだ弟カイム、
最後の最後で世界より自分を選んでくれて、
幸せを感じ報われたティア、
最後まで選ばれず、
ルキウスのために殉じたシスティナ、
最後を看取ってくれるって重要だと思うんだよね。
 システィナさんのピンチの中でも一番ヒヤヒヤさせられたのが、
ルキウスが挙兵した際にガウの襲撃にあった時。
挙兵前夜にカイムと交わした会話が死亡フラグにしか思えなかったから、
ルキウスと共に殺されるんじゃないかと。
ギルバードに寝返った時もドキリとさせられたけど、
きっとシスティナさんは大丈夫と信頼していたので、
ガウの時ほどじゃーなかった。
 そうやって幾多もの死亡フラグを掻い潜ったのに、
最後の死にざまが福音を飲んで、
もう戦闘が終わっている戦場に乱入して、
反乱軍と国王軍のフルボッコにあって、
両腕を切断されて全身に矢を受けてなんて、
もし絵付きだったら一生もののトラウマだよ。
報われたなーと思えたり綺麗な死に方ならさ、
エロゲーではよくあるからまだ納得できるけど、
あんまりな死に方だなー。
 ルキウスの考え方はありがちな思想だから、
理解はできるけども、
システィナさんをあんな死に方させて納得はできないな。
 最後にカイムは兄を越えられたんだろうな、
兄のいう正しさに従うのではなく、
自分の意志で選び取った道を進むことで。
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[ 2011/05/24 20:59 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)
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