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『id [イド] - Rebirth Session -』の感想

 今回のゲームの感想は、
root nukoのデビュー作『id[イド] -Rebirth Session-』
です。

 ミステリー作品であることと女の子の可愛さに釣られて、
プレイしてみました。
正直ミステリーとしては十分及第点なんですが、
美少女ゲームとしては認めがたいですね。
それは作品として悪い訳ではなくて、
単に事件の犯人と真相が個人的に納得できなかったからであって、
過程は面白かったです。

<シナリオ>
 あらすじとしては、
孤島に閉じ込められた12人+探偵が、
連続殺人事件に巻き込まれていくという話。
 本作はヒロインは攻略していくような恋愛ゲームではなく、
選択肢によって違う事件の結末のシナリオへ進めるという感じ。
探偵パートという情報集めをする要素はあるものの、
それはあくまでプレイヤー自身が考えるためだけの要素で、
推理をして事件を解決して、
その結果ルートが分岐するようなゲームではない。
 ルートは大きく分けて三つに分かれていて、
順々に攻略していくによって、
事件の真相へと繋がる情報が埋められていく。

<ミステリーとして>
 孤島を舞台にしたクローズドサークルものということで、
本格ミステリーのようなものを期待していたんだけれど、
雰囲気は出ていて、
ミステリーらしい部分はあったものの、
犯人が分かり事件の真相が判明した時の、
“すっきり感”というか、
なるほどーと思うものがなくて、
寧ろタネが分かったことで、
それまで雰囲気を楽しめていたものが、
後味の悪い作品になってしまった。
作中では謎かけというか、
ヒントがあって推理する要素があるものの、
それを解明することで犯人が分かったり、
謎が解けたってなる訳でもないので、
答えが分かっても微妙だった。
これまで読んだクローズドサークルものが、
本格ばかりだったために、
そういうイメージで考えていたのがよくなかったかも。
 まあ本作で見せたかったのはトリックとかそういう面白さより、
こういう状況下での人間模様であったり、
生か死か? という極限な環境の中での、
ヒューマンドラマを描きたかったんじゃないかなー。
事件がどう解決されるかより、
その状況下で人は何をし、何を思うのか。
それこそが大事だったんだと思う。

<キャラクター>
 ミステリーの登場人物とあって、
キャラクターの個性がとても分かりやすかった。
アリバイを主張し犯人ではないことをもうアピールし、
強い者に追従して弱い者を攻めるやつ、
自分が生き残るしか考えてない狡猾的なやつ、
理知的で場を仕切る者、
我冠せずと悠然とし状況を楽しんでる者、
全く無関心の者、
そして大切な者を守るために事件解決に動く者、
などそれぞれの特徴がよく分かる。
 好きなキャラはなんといっても片瀬桜、
性格・容姿、探偵の助手というポジション的にもヒロインらしくて、
言動の一つ一つが可愛い。
彼女以外だと、
氷室紗江が何も知らない幼女で純粋な子で、
バイブで遊んでるシーンに和んだ、
殺伐とした作品の中で一番の癒しキャラ。

<声優>
 好きなキャラの中の人ということで、
風音さまとそよぎん。
風音さまのヒロインボイスはもちろん、
そよぎんのロリボイスが最高でした。

<最後に>
 久しぶりにミステリーが読みたくなりましたね。
好きな作家は綾辻行人、有栖川有栖、麻耶雄嵩とか、
ジャンルでは他にハードボイルドものも好きです。
本作については、
納得のいかないところはあったものの、
作品としてはよく出来ていたと思う。
だからroot nukoの次回作、
他のブランドにはない何かを期待できるんじゃないかなー。

※9/9追記
 なんかプレイ直後の感想ということで、
 少し辛口になったんじゃないかと時間がたって反省した。
 改めてミステリーとして考えてみると、
 結構よかったんじゃないかと思う、
 詳しくは↓ 

以下ネタバレを含みます↓

 少々辛口になってしまったかもしれないけど、
それはしょうがないと思う。
だって事件の犯人が桜でさ、
どのルートへ入ったってその事実は変えようもなく、
まあ前半二つの事件は違うけど、
後半二つは防ぐことが出来ず起きてしまい、
しかもそれが正当防衛とか誰かを守るためとかではなく、
完全に復讐心にかられての殺人であり、
さらにそれが勘違いで、
本当は兄貴が生きていて、
なんと事件の黒幕だったんだっていうから、
もう救いようがない。
 ラストのエンドはいかにもハッピーエンドらしくしてるけど、
この娘は人を殺すのに何のためらいもなくやっちゃって、
殺そうとするときの彼女はもうヤンデレでしかなくて、
探偵さんに嫌われたくないとかいろいろあったんだろうけどさ、
可愛いけどさ、
彼女がそういう状況になってしまったのがやるせなくて、
そもそも仮に相手が兄の仇だとわかったとしても、
それですぐナイフや拳銃やらで復讐しようと、
衝動的に動いてしまう彼女の性格設定がひどいよね、
普通のヒロインならそんなことしないよなー。
 どのエンドに行き着いたって、
彼女が勘違いやその場の衝動で人を殺したり刺してることに変わりはなくて、
救いがないなーと思ってしまう。
 まあ普通に考えてさ、
面白みはないかもしれないけど、
美少女ゲームのミステリーの犯人なら、
まず主人公とヒロインぽい5人を除いて、
姿を見せてない仮面のX氏を除いた、
残りの誰かにするものだよな。
生き残ってる誰かか、
もしくは死んだ人間でもいいけど。
ヒロインポジの桜を犯人にするというのが、
どうしても納得できないんだよなー。

※9/9追記
 金田一とかコナンなら誰か一人の復讐劇とか、
 巧妙に組み立てられた連続殺人事件とか、
 そういうことになるんだろうけど、
 それは分かりやすい娯楽性であって本作がそうある必要はない。
 そもそも孤島を舞台にした事件というのが、
 「Rebirth Session」というプログラムの一環で、
 自殺志願者どもの生存本能を引き出すというのが目的だっていうんだから、
 あーなるほどーて納得する。
 死にたがりだったやつらが、
 いつの間にか他人を殺してでも生きることに必死になってるんだから、
 しかもこれを考えたのが失踪した主人公の親父で、
 失踪していた桜の兄貴も関連してたっていうんだから、
 分かってみるとこの人間関係が中々面白い。
 ただどうしても認めがたかったのが、
 桜を無用な殺人犯にしてしまったこと、
 そういうことでドラマ性が生まれるならいいし、
 他作品でもそういうのはある。
 でもやっぱり彼女が犯人なのは納得できなくてさ、
 まあ殺人をする理由なんて純粋な人なら復讐心でするのが大半だろうし、
 そこまで彼女が兄のことが好きで犯人が許せないなら、
 そして島での状況を考えたら、
 衝動的に殺してしまったのもわかるけどさ、
 そうであって欲しくはないなーとラストのルートを見るまで信じてたよ、
 他ルートではいかにも彼女が犯人ぽいけど、
 実は事件の真相が分かるルートでは本当は………。
 みたいな都合のいい展開を期待してたんだよね。
  事件としては、
 連続殺人に見せかけて実は別々の事件だったとか、
 そういうところはよかったと思うよ。
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[ 2010/09/06 23:50 ] ゲーム | TB(0) | CM(0)
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